徳之島三町人権・同和教育研究協議会

昨日徳之島三町人権・同和教育研究協議会の基礎講座に講師として参加した。

小・中・高校の教職員からなる研究団体です。勤務時間に開催され各学校から一人以上の参加。

会員の要望で「徳之島の歴史が知りたい」。その実現となったわけですが、歴史自然文化盛りだくさんのことを短時間で話すには無理もありましたが役1時間15分で提起し、質疑の時間となりました。

「犬田布騒動を子どもたちにどのように教えたらいいのか」「『薩摩対奄美』でなく、犬田布騒動の背景その後の解放に向けたヤンチュ自由解放と黒糖の自由売買など尽力した薩摩の元家老 大島島司 新納忠三、石井清吉について語った。歴史の奥深さ隆帯文土器発見から近世・近代の歴史は数時間で語れるものではないといううことも。

スタディツアー奄美最古の土器、大和城山、銅山跡

春分の日、スタディツアー。奄美最古の土器が発見された下原遺跡を尋ねた。四層から13000年前の土器が出土。これから5,6と土器が出土すれば23000,24000年の徳之島の人類が見えてくる。爪形紋土器7000千年前の土器がありその後の土器が次々に出土。楽しみである。十年来の友人、具志堅さんの詳しい、熱のこもった説明に引き込まれた。大和城山、松原銅山跡では殆どの人がはじめて知ったとのこと。戦時中の指令所ほか施設の説明。銅山跡では発見から大正デモクラシー、ストライキのことなどエピソードを伝えた。アマミノクロウサギ観察小屋や生態の事をかたり、また帰りにはやまくびり線の今後の通行規制の模様を見た。

徳之島ユネスコのスタディツアーは今後もアクティブラーニングの姿勢で、しまんちゅの学びに関わっていきます。

井之川スタディツアー

徳之島ユネスコ主催の井之川岳スタディツアーが本日実施された。徳之島の希少な植物を観察しながらの登山でした。ノシランやナンゴクアオキ、リュウキュウハナイカダ、サクラツツジ。ヤブツバキ、ケハダルリミノキなどを観察。残念ながらケハダルリミノキは実がついたときに3か所ほど枝が切られていた。みんなに見てもらえたらどんなに嬉しかったか、昨年の感動が遠のいた。ところが、そのときトクノシマエビネが1本、木の陰から顔を見せていた。「どうして?今咲いてるの?」。不思議がりながらも感激して皆さん、写真に収めていた。アマミテンナンショウもいっぱい見ました。頂上からの展望もすばらしかった。みんなと行動していると違ったものも見える、そのことがうれしかったです。登山に1時間40分、下山に1時間25分かかりましたが、観察しながら、語りながらの楽しいスタディツアーでした。

北中学1年生のフィールドワーク

1月31日毎年恒例の北中学生のフィールドワークです??島を知る。歴史の学習に文化や世界自然遺産のことを学びました?島を誇れる子どもたちに、犬田布騒動では当時の背景についても詳しく説明。先祖のたくましさと同胞を見捨てない正義感など。9時~4時。来年度も予定しており、9月頃になりそうです。

クリーンウォーキング世界自然遺産候補再推薦後の意識向上を! 

徳之島ユネスコ協会は19日「クリーンウォーキング」を実施した。奄美・徳之島・沖縄北部・西表島は世界自然遺産候補地として再推薦が決定された。今回は亀津から喜念浜入り口までの予定だった。ところが空き缶にゴミが続々と出現。ごみは県道から2~3mの離れたところや手を伸ばしても届かない危険な場所に・・・。ガードレールを超え、拾う。なかなか前に進めない。「このゴミは家庭、地域、学校教育の負の遺産だね・・」とつぶやきながら。子どもへの環境教育、社会教育を推進しないとごみ問題は解決しない。子から親、地域へ。

車は多く通っていく。ごみを拾う人たちの姿を目にしたドライバーは絶対ごみを捨てることはないと思う。ごみ問題は心の問題、拾う勇気、捨てない良心が大切だ。

ごみの向こうに自然遺産の海岸がまぶしく光っていました。

出前授業 亀津小学校4年生、山中学校、ジョイントコンサート、徳之島高校職員研修

12月は多忙でした。7日は亀津小学校出前授業で山徳峯、龍野定一、徳三宝、朝潮太郎。8日は山中学校全校生徒教員へ島の歴史。19日は徳之島高校教員研修人権同和教育の講師として。15日はジョイントコンサートオープニング演奏。

九州ブロックユネスコ活動研究会in熊本

 

11月9、10日の両日熊本市で九州ブロックユネスコ活動研究会に参加した。

テーマは持続可能な国際社会の実現に向けた教育。ESD とは持続不可能な社会を持続可能な社会に、という取り組み。ユネスコは戦争は人の心のなかに生まれる。それなら人の心に平和のとりでを築こう。しかし世界では地球温暖化、生物多様性の劣化、貧困、格差、人権抑圧、紛争などー。国内も、少子高齢化、過疎、無縁社会、経済格差、教育格差など問題が山積。これらを自然が豊か、誰もが輝かしい未来を描ける、誇りと助け合いに支えられ、次世代まで安心して暮らせる社会、を目標とする。

世界寺小屋運動など万人のための教育「心に栄養を」。書き損じ葉書チャリティーコンサートが11月24日徳之島町文化会館で午後6時半からあります。入場無料です✨鹿児島県には鹿児島ユネスコと徳之島ユネスコの2団体です。長年の取り組みで昨年発足しました。第18回チャリティーコンサートへ是非ご参加下さいね✨。

神之嶺小学校職員研修フィールドワーク伊仙町

神之嶺小学校の職員研修フィールドワーク案内を実施。鍾乳洞では半世紀前の観光マイナス遺産の姿と復活する鍾乳石を観察した。カムィヤキ遺跡では中世の役割について語った。奉安殿が戦争へつながる軍国主義天皇主権の戦前戦中の役割、シンボルであったこと。みやどばる海岸では塩田の歴史とメランジュについて学習。台風跡の塩の結晶と味、ハート型岩にも感激。「来年は天城町がたのしみです!」の声に先生方の研修への熱意と思いを感じました。

東天城中学校フィールドワーク 5/16実施

徳之島を知る、自然も文化も歴史も戦跡から人権・平和教育もすべてを伝えたい。毎年実施する8年目だろうか。継続することの大切さを知る教員がいる限り「人権・平和」は徳之島の歴史を通して学べるはずだ。感じてほしい、先祖の汗を、地を這い歯を食いしばって今の世に「生」をリレーしたあの逞しさを。「島を誇れる子どもたちに育ってほしい」それは過去を隠すことではないはずだ。母間騒動、犬田布騒動の歴史から「死を賭して同朋を見捨てない、正義と団結」。これからも伝えたい。